アカデミーの面接
コペンハーゲンのバスは30年前でも所謂優しいバス。
宮崎駿のアニメ「魔女の宅急便」は背景にこの街を使っています。丁度彼女が箒で飛ぶ練習をする時に、街中(まちなか)のガード下のような所をすり抜けるのですがそこはシャーロッテンボルグ城と、ロイヤルシアターの間の道なのです。ついでに言うと男の子と飛行船の墜落しかける場面は市役所前広場。森はクランペンボルグ。んで、、と続くのですがここで、アニメを思い出してる場合じゃない。でも思い出してね。
身長160センチ足らずといえば大きくない、そんな東洋人の娘が季節はずれのラムの黒の長いコートを着て、木靴を履いて、素足、顔も洗わず約束のアカデミーの家具科のお部屋に現れた。深呼吸。もう一遍。
コンコンコン。ノックははっきり、3回以上。
お入り。
こんちわ。
ヨーヨーヨー。ここんとこ各音節上げて読むとデンマーク語。下げて読むとオジサン語。
前に座っていたのは秘書さん。
どうぞと言われた次のお部屋は先生。
ヤッホー。ハロウ!としか言いようのない心理状態。
そして、握手。ささっと歩み寄る。握手は根性入れて。これが国際ルール。しゃべりだす先生。直立不動のまさこ。ノートブックの一つも持たず、完全手ぶら。シーツと犬は置いてきたし。
しばらくして、先生気が付いて、、どうぞお楽に。部屋の中ではそのコートでは暑いでしょう。脱いであそこに掛けて。
はーっ、きょうはちと寒気がするでやんす。これでいいでやんす。
そうなの。。またしゃべり出す。ところでまさこさん、部屋は暖かいよ、というか暖炉はないが脱いだらいかが?あくまで親切で、セクハラではありません。わかってるっちゅうねん。
はーっ、これでいいのです。丁度快適なので、、そりゃーそうさ、コートの下はアッパッパ。パンツは確か穿いておりましたが。コートを脱ぐという快挙にはとうとう至りませんでした。
おかげで、先生何を言いはったのか忘れてしもうた。
この面接の前にここには一度来てるのよね、今日は約束したのですから。秘書さんが来いといったので、まさこはバスに乗ってきた。んで、このドキドキ面接の後、無事アカデミーの家具科に入学。となるのです。まるで、お伽話のような匂いがするね、。オバサンになった今思い出すと。
ご存知のように欧州などでは9月が新学期。
コートの件でもご想像がつくと思いますが気温は20度以下だったと思います。気温はそうなんだけど、
寒く、暖かく、暑い、んで、熱い。お話。






